町の人口

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 民放のニュース番組が人口問題を取り上げていた。少子化に拍車がかかり、人口はますます減少していくようだ。これまで少子化の原因として、晩婚化や女性の社会進出があげられていたが、最近では若くで結婚しても「子育てに自由な時間を取られたくない」と考える女性が増えているという。 篠山市は、まちづくりの指針となる市総合計画の中で、「人口6万人構想」をうたっているが、合併後も人口は47000人台で推移。60000人達成は高い高い目標となっている。人口が増えなければ、財源の柱となる市税も同様で、不景気という背景もあって、思いきった施策が打ち出せない。 財源という点で見れば、税金を納める働き盛りの人口が増えれば良い。だが、その年代もいずれ老いるだろうから、次代を担う子どもたちも増えてほしい。子どもたちはいつまでも丹波にいるとは限らないから、その足を引き止めるような魅力のあるまちづくりが必要になる。 氷上郡では合併論議が活発化しているが、合併したからと言って、税収の伸び悩みによる財政の厳しさは変わらない。自治体の安定は、それなりの税収があってこそ。そのうえに住民が住みやすいと感じるサービスがなりたつ。合併しても、しなくても、最も重要なことは、いかに人口を増やす施策が打てるかにかかっているように思う。(芦田安生)

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