氷上郡内の3つのタクシー業者が導入した「運賃アップの目安を知らせる」新メーターを取材した。「ユニークタクシー」として、ワイドショーなどでも取り上げられた商品なので、ご存じの方もあるかもしれない。 この機能を開発したのは、神戸市の近畿タクシー。これまでに「携帯電話充電機付タクシー」などを手掛けてきたそうだ。これらのアイデアは、同社がインターネットで一般乗客から公募したもの。「かゆいところに手が届く」ナイス発想だ。 先日行った山口県でも、萩市総務課が実施している「ちょっとしたサービス」を見かけた。「丹波でもできそうやな」と思ったので紹介する。 それは「希望者に携帯電話などのメールを使って火災情報を発信する」というもの。勤め先で消防車のサイレンを聞いた人が『ウチが燃えているのでは』と不安になる。その不安を解消するために24時間情報発信することにしたそうだ。 パソコンに送り先の情報を登録すれば、100人に出すのも1000人に出すのも手間は同じで、費用も「10円」程度で済むはず。人の配置をどうするかが問題だが、実現すれば、喜ばれると思う。 不況、不況で暗い話題ばかりだけれど、お金をそうかけなくても、ちょっとした工夫で何か光明が見いだせるかもしれない。ピンチの時こそ思考は柔らかくありたいもの。(足立智和)