食育について提案

2007.07.30
未―コラム記者ノート

 篠山市が来年3月の策定を目指す食育推進計画。その策定委員会の初会合を取材した。集まった委員は皆、食文化の崩壊をいかに防ぐか、ということに対して活発に論議した。 コンビニ、ファストフードで育ったため、料理ができない親や、1人で好きなものを食べる個食、孤食など、現代の問題点を次々と指摘。また、小さい頃からインスタント食品ばかり食べて育った子どもは、20、30歳代になってアトピーを発症する人が多い、など気になる話も聞いた。 そんな中、子どもへの食育は特に重要、という議論になり、「旬」などの言葉が消えつつある今、どのように篠山の食文化を伝えていくべきか、という意見が出ていた。 そこで、1つ提案がある。子どもたちに食文化のフィールドワークをさせればどうか。地域の高齢者を対象に小さいころに何を、いつ、どのようにして食べていたのか、などを聞き取らせるのである。昔はきちんと旬ごとの一番おいしいものを食べていたし、手間ひまも今の比ではない。豊かな食生活を学ぶことで食への関心が高くなり、何より異世代交流につながると思う。(西澤健太郎)

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