「御城印」販売開始 家康築城の篠山城と光秀激戦の八上城 初回限定版は高校生が揮ごう

2020.03.24
ニュース明智光秀と丹波地域歴史観光

販売が始まった篠山城と八上城の御城印=2020年3月18日午後2時16分、兵庫県丹波篠山市北新町で

兵庫県丹波篠山市北新町の篠山城大書院で、篠山城と同市内にある八上城の「御城印」の販売が始まった。登城記念の御城印は全国200城以上で販売されており、城好きの間では一大ブーム。大書院復元20周年と、八上城が登場する可能性がある今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の放映に合わせ、両史跡を広くPRする。共に1枚300円。合わせて制作した御城印帳は1500円で販売している。

 初回限定の御城印500枚と御城印帳200部は、篠山藩主を務めた青山家の21代、青山忠誠公の志のもとに設けられた篠山中年学舎の流れをくむ篠山鳳鳴高校の書道部が文字を揮毫(きごう)している。
 限定版の販売終了後は、書道部の書でない通常版を販売する。
 篠山城、八上城は共に国史跡で、市を代表する戦国―江戸時代の城跡。八上城は、戦国時代に多紀郡を治めた波多野氏の本拠で、明智光秀の丹波攻めでは一大激戦地となった。篠山城は江戸時代に徳川家康が西国大名の抑えとして築城した。
 今月14日から販売を始めているが、ブームの影響か、すでに合わせて300枚近くが売れている。売り上げの一部を首里城や熊本城の復興に寄付する。
 大書院などを管理する一般社団法人「ウイズささやま」は、「一番見てほしいのは篠山鳳鳴高校の書」と言い、「これを機にすばらしい2つの城に興味を持ってもらえれば」と話している。

関連記事