県民局のゆくえ

2008.07.14
未―コラム記者ノート

 県の行革の第二次案がまとまり、第一次案では廃止・統合の方向が出ていた丹波県民局は存続されることになった。県下10県民局を5県民局1センターにし、丹波県民局は阪神南(尼崎市)、阪神北(宝塚市)の2県民局と統合されることになっていたが、見かけは現状維持になった。 篠山総合庁舎と柏原総合庁舎との統合が進み、篠山総合庁舎に入っている健康福祉事務所、農業改良普及センター、土木事務所は柏原に一本化される。土地改良事務所は篠山が拠点になる。 こうした統合に加えて、管理職を削減するため現在の「部」が「室」に降格される。行革後の各県民局の人員はまだ決まっていないそうだが、08―10年度の3年間で15%削減という方針があり、関係者からは「今年度は地方機関がほとんど減らされていないので、09、10年度は地方機関が相当削減されるかも」と聞いた。 県新行政課は「内部組織の簡素化で、県民局の統廃合と同様のメリットが得られると考えた」と言っており、県民局の建物は残ったが、実際の中身や機能がどうなるかはまだよく見えていない。(徳舛 純)

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