第2の故郷のため

2009.01.19
未―コラム記者ノート

 「○○さんおってですか?」「いうとったったです」―。ふと口をついて出る言葉に、心地よい違和感を感じる。 私の出身は、京都府京丹波町(旧瑞穂町)。丹波、篠山両市から近い距離にあるが、先述の言葉を初めて聞いた時は、「同じ丹波の国でも言葉が違うものだ」と感じた。 自慢にはならないが、親しい人や知人ができるたび、影響を受けやすく、特に言語面で感化されやすい私。大学時代は、青森弁から関東弁、また、沖縄弁までが入り混じった。播州地域の知人が多く、「○○しとー」など、播州弁を口にすることもあった。 丹波新聞社に入社してはや1年が過ぎた。丹波弁を口にすることが増えてきたことで、ようやく「この地に足がつき始めたのかな」と感じる今日この頃。地域を走り回り、数えきれない人と話してきたため、今回の感化はかなり根深い。もうここは、第2の故郷と言っていいほどだ。 ちょうど1年前の記者ノートで、「記者元年の誓い」を記した。2年目は、この故郷をより良いところにするため、記事を書き続けることを誓いたいと思う。        (森田靖久)

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