新生活がスタートする4月がやってきた。以前から難しい問題だなと思っていることがある。それは「地元を支える人材」と「国際的に活躍する人材」は、田舎においてはなかなか両立しないということ。ではどちらをより重視して教育するべきなのか? 酒井篠山市長の答えはハッキリしている。議会で何度か「教育の目的はふるさとを支える子どもをつくること」と言い切っており、「都会に出たからといって幸せがあるわけではない。篠山で勉強して都会でがんばれ、というのはおかしい。そういう意識を変えたい」と常々言っている。 Iターンの議員が「私は篠山の出身ではないが今篠山のためにがんばっている。子どもの教育の目的がふるさとを支えることだというのなら私の考えとは合わない」と反論したこともあった。 「ふるさと篠山へ帰ろう住もう運動」を掲げる市長がそういうのは当然かもしれないが、私は個人的には地元でやりたい仕事がない場合は都会でがんばったらいいのではないかと思っている。しかしその結果が止まらない過疎化な訳で…やはり割り切れないところがある。 (徳舛 純)