メディアを読む力

2009.04.23
未―コラム記者ノート

 「リテラシー」とは「読み書き能力」のことだが、「情報を読み解き、活用する力」をさす「メディア・リテラシー」というものが現代の情報化社会では必要なようだ。 篠山市の酒井市長が先日、討論バラエティ番組「ビートたけしのTVタックル」にゲスト出演した。『財政危機の篠山市、再生がんばれ』というような内容になっていて、好意的だったが、編集によって全く別のイメージを持たせることは簡単だ。 新聞をつくっていてこんなことを言うと少しおかしく聞こえるかもしれないが、記事を「真実」と頭から受け取らないことがメディア・リテラシーだ。どういう視点から書かれたものか、それはなぜなのか、など、いろいろと考えながら情報を受け取った方がいいのは間違いないと思う。 また、記事の扱いは相対的なもの。大事な話でも、他に大きなニュースがあれば、扱いは小さくなる。逆もある。丹波新聞でいえば、独自に入ってきたニュースを大事にしようとする考えがある。 書き手として、多角的に情報を集め、できるだけ客観的に書くことを改めて心がけたい。  (徳舛 純)

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