産婦人科医療のこれから

2009.10.15
未―コラム記者ノート

 手伝っている丹波医療再生ネットワークの第2回市民公開シンポジウム「子持ち産婦人科医って大変過ぎます!」が17日午後1時半から、ゆめタウンポップアップホールで開かれる。講師は、愛知県在住の現役産婦人科勤務医の野村麻実さん。小学校低学年の娘を持つ1児の母だ。 女性勤務医の数は、丹波地域では今のところ少ないが、医師国家試験の合格者に占める女性の割合は3割になっており、学年の半数が女性という医大もあると聞いている。産婦人科に限れば、20歳代では70%を女性が占める。 女性勤務医で子持ち、しかも他科に比して過酷で医師不足の象徴とされる産婦人科。野村先生が置かれている境遇は、これ以上ないぐらい厳しい。 国中が必要としている産婦人科医療だが、野村先生を含む産婦人科医の多くは「滅び行く」と考えている。「医療を提供している側」からその理由を聞き考えることが、産婦人科医療を未来へつなぐ一歩につながれば。子どもを産もうと思っている人や子育て中の人、先生と同世代の30歳代の女性に、聞いてほしい。        (足立智和)

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