「関西電力に勤める友達からのお願い」―。こんな携帯メールが12日に3件届いた。SNSにも同様の書き込み。「関西電力が関東に電力の供給を始めたので、節電に協力を。このメールをできるだけ広めてください」という内容だ。
連鎖的に不特定多数の人へ転送を求めるメールは「チェーンメール」と呼ばれる。善意であっても、大切な通信網を混乱させたり、支援活動の邪魔になったり、いたずらに不安をあおったりしてしまう。内容の善悪ではなく、チェーンメール自体が問題なのだ。
関西電力はホームページで「当社名で節電に関するチェーンメールを送ることはありません」と発信し、総務省も「東北地方太平洋沖地震に関するチェーンメール等にご注意ください」と呼びかけた。
関西電力は確かに電力の融通を行っているが、東日本と西日本では電気の周波数が異なり、西日本の節電イコール東日本への支援、とはなっていないのが現状のようだ。メールは回さなかったが、偽メールをしばらく信じてしまったことを反省。まずは信頼できる情報源で確認が大切。(古西 純)