「考える会の今後」

2012.03.21
未―コラム記者ノート

 丹波市の旧町地域を単位に、小中学校の統廃合を踏まえた運営案を検討する「考える会」の提言が山南と青垣地域でまとまった。
 同会の目的は、統合、一貫教育、小規模校ネットワークなどの運営方法を検討して、地域に一番いい方法を導き出し、提案書を作成すること。途中には地域住民に提言の良し悪しについて意見を聞いたが、住民からは「統合でバス通学になるのか」など、提言の詳細について質問が集中した。その質問のたびに、 同会は「次に行政の関係部署間で設置する、詳細を検討する委員会で議論される」という説明を繰り返した。学年は何クラスになるのか、部活動はいくつ増えるのか、バス通学を実施するのか、住民にとって気になる問題が不透明では、良し悪しも判断できない。
 考える会には、提言の詳細をつめる権限はないが、新年度から市島地域で組織される考える会の住民説明では、この堂々巡りを解消する必要があるだろう。参加者に理解できるかたちで提言を提案すべきだ。
 2地域の先達が今後にどう生かされるか、見つめていきたい。(河本達也)

 

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