放射線量測ってみた

2012.05.19
未―コラム記者ノート

 弟が篠山市から放射線測定器を借りてきた。「まさか、ここまでは影響ないで」と言いながらも、「ひょっとしたら…」と、内心どきどきしながら家の周囲を測定してみた。まずは家の中から。台所0・072マイクロシーベルト毎時(以下、同じ)。仏間は0・084、最近購入した木製キャビネットは0・120となぜか少し高い。続いて屋外へ。玄関前の空間線量は0・086だったが、雨が降った日に同じ場所で測定すると0・110に上昇。どうして?放射性物質が溜まりやすいとされる側溝は0・104だった。
 日本の年間の自然放射線量は平均1・4ミリシーベルトだそう(1988年、国連科学委員会の報告)。ということは、この測定器の値で0・16を超えなければ、影響なしということか。
 測定器には説明書が付いていた。2008年に作成された説明書の表紙には、おそらく学校の教材を意識してのことだろう、「さぁ、これからいろいろな場所で測定してみませんか」と、さわやかな文言が記されていた。なんとのんきな…。あの日を境に時代は大きく変わってしまった。(太治庄三)
 

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