豹変する最近の天気

2012.06.02
未―コラム記者ノート

 突然の土砂降りの雨。暗雲を切り裂くように走る稲妻と、耳をつんざく雷鳴。しばらくすると、バンバンと屋根や車のボンネットを叩くけたたましい音と共に、勢いよく降り始める雹(ひょう)。こうなると、少し恐怖すら感じる―。
 ここ最近、天気の豹変を繰り返している日本列島。上空に強い寒気が入り込むことで、地上との温度差が大きくなり、大気の状態が不安定になるという。
 先月6日、茨城県つくば市での竜巻に端を発して以降、テレビでは、急激な天候の移り変わりへの注意が頻繁に伝えられる。同月28日には尾瀬ヶ原(群馬県)で雷に打たれた59歳の男性が死亡。翌29日には、神戸市のショッピングモールの建設現場で43歳の男性が同じく落雷に遭い、意識不明の重体となる事故が発生した。この日だけでも、関東から紀伊半島、近畿一帯で、6万5000回の落雷が観測された。
 高いところに落ちやすいとされる雷。よって雷を伴う雨降りの場合、木陰で雨宿りなんていうことはもってのほか。建物や車の中が最も安全という。雷の季節はこれからが本番だ。(太治庄三)
 

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