スズメバチにご注意を

2012.09.20
未―コラム記者ノート

 宮津市へ海釣りに出かけた男性がスズメバチに襲われ、一時意識不明の重体に―。こんなニュースが先日報じられた。昨年、篠山市でもスズメバチに刺された男性が亡くなるという痛ましい事故が起こっただけに、とてもよその出来事とは思えず、また、この手の事故はこれから本番を迎えるため、関心を持ってニュースに耳を傾けた。
 なぜ秋にスズメバチに刺される事故が多発するのか。昆虫学者によると、春に1匹の女王バチから始まった巣は秋に最大規模となり、攻撃性を持つ働きバチの数が最も多くなるため、おのずとハチとの遭遇率が上がるのが主な原因という。
 日本には、16種類のスズメバチが生息している。その中でも、体長が女王バチで約40―45ミリ、働きバチ(メス)で27―40ミリもあるスズメバチ類の中では世界最大の「オオスズメバチ」には特に警戒が必要だ。毒性や攻撃性が非常に高い上、巣を倒木や地面の中などにつくるので、発見するのが難しく、気がつかないで巣に接近して襲撃されることが多いためだ。寒さで活動が鈍る11月上旬ごろまでは注意が必要という。(太治庄三)

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