自治協で意見集約を

2014.01.11
未―コラム記者ノート

 青垣に住んでいる。「どうなんや」と、聞かれる話題は、東芦田のマンガン水問題だ。関心は高い。
 市が言う「地元理解を得た」は、掘削と、既存井戸の水量を担保することへの同意。掘削後、持ち上がった水質という市も想定していなかった新たな課題について、改めて対象自治協議会の意向を確かめてはどうか。
 「これまで通りの水を飲みたい」と市に、現計画の白紙撤回を求める「水道水を考える会」の運動が行われている。運動する人の気持ちは良く分かる。ただ、この方法では、白紙撤回に積極的に賛成する人の意見しか吸い上げられず、沈黙、様子見をしている多数の人の意見を反映しづらい。「安全性が担保されるなら構わない」と言う人も、いる。
 地元で現計画への賛否の意見集約をするなかで、民意の多数が反対、許容のどちらにあるのかが明らかになる。
 一歩間違えば、住民どうしがいがみ合う「分断統治の罠」に陥る。罠にはまらず、市と対峙するには、「考える会」の人も十分意見を言い、自治協議会として意見をまとめるのが上策では、と考える。(足立智和)
 

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