隣保の再編

2014.04.26
未―コラム記者ノート

 高齢者世帯や単身高齢者世帯の増加で、隣保の役を担える人が減り、小規模隣保で合併が進んでいる記事を24日号と27日号に書いた(丹波市版)。自分が暮らすムラでも抱えている、考えなければいけない問題。「小さい隣保の立場に立って考えなければ」という自治会長の言葉はもっともだと思う。
 統合が成功した自治会の話を聞いていると、「先輩方が協力的だった」「大きな声で絶対反対を言う人がいなかった」などなど。ひっくり返して考えると、1人でも強硬に反対する人がいれば、統合再編は困難、とも言える。また、「これ以上耐えられない」というところまで切羽詰まらないと、声を上げにくい現実があることも知った。
 統合した隣保では、副組長を置いたり、男女で組長を担ったり、負担軽減の工夫がされていた。既存隣保の参考になるのでは。
 「この3年で少なくとも8自治会が隣保再編をした」と24日号に書いたが、発行後、別の2自治会でも行われていたことが分かった。たぶん、他にもあるだろう。引き続き取材をしたいと思う。情報をお寄せ下さい。(足立智和)
 

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