今日14日は衆院選投開票日である。まちに出て、いろんな人と話をする身として、関心は極めて低そうに見える。私自身、解散が決まった時は、「なぜ」と思った。しかし、もっと真剣に考えなければならない選挙だと猛省している。
安倍首相が争点としたアベノミクスだけでなく、集団的自衛権の行使容認の是非、施行された特定秘密保護法の運用、地方再生、原発、沖縄の基地問題など、選挙後に取り組まれる課題には重要なものがずらりと並んでいるからだ。
報道各社の調査では与党優勢と出ている。正直に言うと、その理由は、「選択肢がない」「安定した政権がいい」ではないか。投げやりにも見える双方を否定できないし、日本の分かれ道などと言われるが、結果が予想通りでも、やはり何も言えない。
衆院選は今回で47回目。第1回目は明治23年だ。有権者が票を投じ、議員が選出される過程は今も同じ。では、その結果として何があったか。もう一度、顧みたい。そして、どんな結果であっても、私たち有権者一人ひとりにわずかながらでも責任が生じていることを自覚して投票に臨もうと思う。(森田靖久)