4月のワラビ採りを始まりに、月に1度、何かしらの自然の恵みを頂く狩猟採取を「プチ縄文生活」と名付けて遊んでいる。自分で決めたルールは、少量でいい。ただし、同じ物を2カ月続けない。
5月はモズク(東シナ海に遠征)、6月はカラシナの種(粒のマスタードになる)、7月は川ジャコ、8月はマムシ(自分は見つけただけ。皮をむいたものをムラの方から頂いた)、9月は落果が早かったクリ、10月はキノコ、11月はギンナン。11月15日に狩猟が解禁されるが、免許がない。
来月まで鈴なりになっているカキが残っていないかと淡い期待を寄せている。雪が降る1―3月はどうしたものか。海釣りをしようか、今のうちにジネンジョを探し目印をつけておこうかと、思案している。
野山に親しみ、田畑を耕すいなか暮らしのベテランの中には、四季折々の自然の恵みを取り入れることが生活に根付いているが、若輩者は意識しないと、そうはならない。知識もないので大変だが、おもしろい。経験を重ね、熟達したいと思う。(足立智和)