プロ野球

2013.04.25
丹波春秋

 オリックス―ソフトバンクが、それぞれ前身の近鉄バファローズと南海ホークスのユニフォームで戦う「大阪クラシック」に、同じパ・ファンのT君と大阪ドームへ。近鉄は9年前に吸収合併され「バファローズ」の名前のみ残ったので、このユニフォームをオリックス選手が着てもピンと来ないが、野牛が紺でデザインされた赤袖はやはり懐かしい。▼「江夏(広島)の21球」に敗れた日本シリーズが昨日のように思い出された。当時近鉄、その後南海のユニフォームも着たオリックスの森脇監督には、この日のクラッシク戦は感慨深かったろう。▼近鉄は巨人に3連勝後4連敗したこともあり、日本一になれないまま消滅してしまったが、逆転でリーグ優勝したり逃したり、とにかく気をもませるチームだった。▼大阪で勤めていた頃、よく日生球場のナイターに通った。応援席が賑やかなのはよいが、「アホ、アホ、アホの○○!」などと相手選手をやじり倒すのが恥ずかしくはあった。▼何と言っても巨人―阪神が幅をきかす球界だが、パが面白いというファンは決して少なくない。筆者は近鉄消滅後、落ちこぼれ組を集めた楽天を応援してきたが、今年は西脇出身の森脇さん率いるオリックスにも期待したい。巨人独走のセと異なり、混戦のパには本当に目が離せない。(E)

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