収量増え集荷場開設 県内一の産地を形成 丹波ブルーベリー研究会

2013.07.14
ニュース丹波市

写真・丹波市立地方卸売市場内に開設された丹波ブルーベリー研究会の集荷場で、 ブルーベリーを手にする会員たち=氷上町石生で

 丹波ブルーベリー研究会 (前川進吉会長) が7月11日、 丹波市立地方卸売場 (同市氷上町石生) 内に新設した加工用冷凍ブルーベリーの集荷場で受け入れを始めた。 9月22日まで集荷する。 同会によると、 同会は県内唯一のブルーベリー栽培組織で、 生産量も県内一。 今年度は3トンの出荷を見込んでいる。

 

 丹波の新特産にと、 会を立ち上げて7年。 研究会が苗や資材をあっせん、 栽培講習会を開き、 栽培面積がほぼゼロから6ヘクタールにまで拡大。 これまでは事務局長の山本一さん (69) =同市氷上町新郷=宅で集荷をしていたが、 昨年度実績で2・7トンと、 成木に達する園が増えるに連れて量が増え、 個人宅では限界に近づいたことから集荷場を新設した。

 取り扱うのは、 冷凍果実のみで、 生食用は会員個々が販売する。 量が多い7、 8月は週3日開ける。 出荷は5キロ単位。

 規格は13―16ミリと12ミリ以上の2つ。 粒の大きさをそろえるため、 協会が選果機をあっせん。 会員個々が選果したものを持ち込む。 集荷場で冷凍ストックした後、 適宜、 丹波市内の製菓業者を中心に納品する。

 初日は、 大地武雄さん (60) =同市山南町小野尻=と荻野利行さん (69) =同市春日町朝日=が当番を担当。 出荷もした大地さんは、 「去年並でまあまあの出来」 と話していた。

 集荷施設担当役員の采女正雄さん (66) と八尾巧さん (66) =ともに同市氷上町長野=は、 「業者と直接取引で中間マージンを抜かれないので、 価格が良く、 出荷者に喜んでもらえる。 出荷された品物に当番が注文はつけづらいので、 出荷前に各自選果に気をつけてもらって、 良い品質を保ちたい」 と話していた。

 同会の会員は120人。 最近、 篠山市の会員が増えているという。 生食用については集計しておらず、 会として収量を把握していないが、 同会では生食用と加工用で、 昨年度で4トン程度は収穫があったと見ている。 成木を迎える園が今後順次増えていくことから、 収量はこの先まだ伸びると見て、 販路確保に努めている。

関連記事