5代目と教室生の歩み 稲畑人形香陽舘で 7月13・14日に作品展

2013.07.11
ニュース丹波市

写真・新館に 「舞姫」 「まんじゅう食い」 などを展示している赤井君江さん=氷上町稲畑、 香陽舘で

 県伝統的工芸品指定 「稲畑人形」 の人形展と即売会が7月13、 14の両日、 「稲畑人形香陽舘」 (丹波市氷上町稲畑、 0795・82・4745) で開かれる。 同人形5代目、 赤井君江さんと同人形教室生の作品、 同人形歴代の業績資料の紹介などがある。 両日とも午前10時―午後5時。

 

  「5代目赤井君江と教室生のあゆみ」 と題して開く。 会場の香陽舘の新館のお披露目も兼ねている。 展示は約400点、 特価販売する小物が約200点。

 工房と住居を兼ねた新館では、 5代目の作品と歴代の業績資料を紹介。 5代目は、 彩色が異なる 「舞姫」 「まんじゅう食い」 「春駒」 などを展示。 着物の柄や、 様々な色を混ぜ中間色を使った彩色など、 華美、 優美になり過ぎないよう注意を払いながら、 素朴でぬくもりのある稲畑人形を作る5代目の世界が堪能できる。

 歴代の業績資料の紹介では、 桑の改良など養蚕振興や薬の製造、 販売を手掛けていた同人形創始者の赤井若太郎忠常関連の資料や、 初代から赤井さんの母、 みさよさん (4代目) の作品を展示する。

 また、 旧館では5代目が1999年に始めた教室の門下生8人が、 「舞姫」 「まんじゅう食い」 「天神さん」 などをそれぞれ出品する。

 赤井さんは、 「私はここ10年の歩み、 生徒たちは15年ほどの歩み。 変遷を楽しんでほしい。 新しい工房を交流会場にしているので、 稲畑人形に親しむ機会にしてもらえれば」 と来場を呼び掛けている。

関連記事