篠山市出身のマラソンランナーで現在、旭化成に所属している小島忠幸さんが母校の畑小学校を訪れた。6年生の「夢に向かって」をテーマにした総合学習で、小島さんの素顔を知り、自分たちの夢について考え直すという授業だ。 小島さんは今年3月のびわこ毎日マラソンで日本人最高の2位に輝いた選手。児童たちは小島さんの『すごさ』に目を輝かせていた。まずは、小島さんに500メートルを走ってもらい、児童の自己タイムと比べた。続いて、6年生と12人リレーで対決。どんどん差をつける小島さん。しかし手を抜かず、児童たちの目の前で『本物』の走りを見せた。ちょうど一周の差をつけた小島さんは、もう一周多く走り、アンカーの児童とゴールした。その後の競争も含め、結局、小島さんは3キロ走ったが、走り終えた後、息は乱れていなかった。「こんなにグラウンドは小さかったかなあ」と小島さん。児童たちに「きついけど楽しい勝負をしている。みんなも楽しい気持ちを持ってがんばって」とエールを送っていた。母校の先輩に会って、自分の夢を考えるいい機会になったとともに、自分の小学校もますます好きになっただろう。(坂井謙介)