ふれあい劇場へ

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 6月13日に、丹波の森公苑で開かれる「丹波の森ふれあい劇場」に向けて、よさこいソーラン踊りを練習している山南町の知的障害者施設を取材した。利用者は4月中ごろから毎日、鳴子を手に「どっこいしょ、どっこいしょ」と、おなじみのフレーズをさけび練習に励んでいる。 ボランティアも含め約60人の大所帯。ステージに入りきらないため、会場の通路も使って踊ることになるという。元気良さと『熱さ』は折り紙付きの踊りだけに、大人数での発表は舞台に映えそうだ。 「ふれあい劇場」は、丹波地域の障害者と文化サークルが一つのステージで発表する催し。「障害を持つ人も持たない人も同じ目線にたつ社会」の実現につなげよう、という趣旨がある。 取材した施設の職員は、「とにかく一般の人にも来場してほしい。元気で楽しそうな利用者の姿を見てもらえれば」と話していた。障害を持つ人たちに接する機会は、日常生活のなかで多いとは言えない。発表者同士はもちろんのこと、観客として同じ時間をともに過ごすことで、得るものもあるだろう。関心のある人は当日、ぜひ会場に足を運んでほしい。(古西広祐)

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