1カ月に及ぶ、今年で2回目のたんばオープンガーデンが篠山での開催を最後に幕を閉じた。今年もいろいろな庭、風景、人と出会うことができた。今年は造園会社や学校など個人以外も参加した。氷上町の造園会社の庭に訪れた。モデルハウスならぬモデルガーデン。立てた枕木を囲いにして小池を作ったり、カイヅカイブキの焼き木をオブジェにしたりと、自然の素材をふんだんに使っており、丹波の風景になじむ庭を演出していた。 篠山の山沿いに、2軒並んで公開している庭があった。1回目に公開した庭主が隣の庭主に参加を誘った。他の開催地域でも、庭主の輪が広まったところがあると聞いた。主催する丹波の森花くらぶの井口成子世話人代表はオープンガーデン開催のねらいに「庭を通した人の輪の広がり」を上げていた。そのねらいは徐々に成果を結んでいるようだ。 また、篠山市今田町で訪れた庭は、夫婦でそれぞれ和風、洋風の庭を作っている。互いに庭を批評し合い、切磋琢磨しているという。仲睦まじい夫婦のようすが庭を一層柔らかく見せる。 オープンガーデンは人の心も「オープン」にさせるのだろう。(坂井謙介)