寒げいこ

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 暑さにも寒さにも弱いたちなので暖冬はありがたい気もするが、先週のように急に冷え込んでしまうと参ってしまう。しかし、冷たい空気はいつもより澄んでいるようで、何となく気持ちが引きしまるのも確か。この季節の風物詩の一つ、寒げいこの取材に震えながら行ってきた。 取材したのは篠山市内の空手道場・錬成会館と丹南中剣道部。錬成会館のけいこは雪も降るような寒さの中、篠山川の河原で行われた。見ている方はそれだけで十分寒いのだが、最後には上半身裸で篠山川の中に入り、正座して黙想までしたのには参った。 また、剣道部はまだ星の輝く夜明け前に集合。冷え切った道場に裸足でいるのはさぞつらいと思うのだが、白い息をはきながら大きな声を出して練習に取り組む姿は、まさに熱気に包まれていた。 そんな様子を見ていて、「寒い寒いと縮んでいてはだめだ」と強く思ったのだが、2週間ほど前に引いたかぜを長引かせていていまだ調子が戻らない。取材した子どもたちのような『荒行』はできないが、早く体調を戻して体と精神力を鍛えたいと、厚着しながら思っている。(坂本守啓)

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