慎重に、綿密に

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 丹波市の水道料金の統一計画案が記された。175億円の事業費は、使用料にはね返る。値上げは避けられない。統一後の料金が、現在丹波市内で最も高い柏原町の水準(月額・4341円、20立方m使用)を超えるか否かに注目したい。 丹波市水道部では、住民生活に影響があることを理解し、5年先の市内統一水道料を試算し、「結局いくらになるのか」を今年度中に決め、住民に知らせようとしている。当然だが、大切な姿勢だ。 篠山市は、合併時に最も安かった旧篠山町の水準に統一したが、6月から値上げに踏み切った。一般的な家庭で32%引き上げられ、月額4564円(20立方m使用)になった。県の水を買う「投資」をしたことが最大の要因だ。 篠山市は、5年後に料金を見直す。丹波市も、統一から5年後(今から10年後)に、料金改定をする。その時点で値上がりするか、値下がりするかは、人口に左右される。人口減が大きければ、値上げ幅が大きくなる。今より人が減るだろう未来を生きざるを得ない身としては、将来に大きな負担が残らないよう、慎重な人口予測に基づく綿密な計画を望む。(足立智和)

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