新市議に望む

2007.01.31
未―コラム記者ノート

 今回のボーダーラインは900票だった。2000票台を取った当選者はいなかったが、25人が1000票以上を獲得した。思えば、1000人もの人がその候補者の名前を書いて票を託しているということはなかなか重みのあることだ。 「丹波市は広い」。選挙活動を終えて多くの候補者がこんな感想を口にした。選挙カーで回りながら、面積約500平方キロ、現在県下で2番目という広さを実感したようだ。 ほとんどの陣営が「地縁・血縁型」の運動をした。地域の役員だからという理由で事務長を頼んでいた所もあった。地区内や親せきの女性たちもボランティアで炊き出しに出たりと献身的に支えていた。ムラ型選挙は郷土愛がなければできないやり方であり、そういう面から見れば悪いものではないと思う。 しかし新市議のみなさんには、地元に執着しすぎることなく、市全域を見渡せる視野を持っておいてほしい。 4年間という任期は、それほど短い時間ではない。積極的に出身以外の他町を訪れ、手先足先まで血液が流れているように、市内の隅々までを「自分のまち」という感覚を持ってもらえればと思う。(徳舛 純)

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