早いものでもう7月。1年の半分が過ぎた。半年を振り返って、平穏な日々だったと思っていたが、篠山署が今年5月末までの管内の街頭・侵入犯罪件数をまとめたところ、出店荒しは昨年一年間の件数を上回っているという。事務所、車上、自販機荒しや、それを狙ったと見られる器物損壊も、昨年同期を超えている。 昨年からコンビニ強盗やひったくりも発生しており、犯罪の都市化の波は確実に押し寄せている。しかし、昔ながらの意識で、玄関は鍵をかけても勝手口や窓は開きっぱなし、という家も多いという。のどかな田舎のよさでもあるが、改める必要があるだろう。 以前から警察を訪れるたび車上荒しが多いと聞くが、被害に遭った人の多くは車内にものを置いていたという。たとえ中身が空でもバッグなどが外から見えれば狙われやすい。逆に何も置かなかったり、外から見えないようにしたりすれば、狙われることが少ないという。 防犯カメラなど、お金をかければいろいろな対策が取れるだろうが、まずは日ごろの心がけ。「車内に物を置かない」なら、すぐにもできそう。残り半年は犯罪が起きないよう、みんなで防犯意識を高めていきたい。(坂本守啓)