今日17日は彼岸入り。外に出て感じる風はいつのまにか暖かく感じられるようになった。今冬はインフルエンザが猛威をふるい、我が家も子どもが次々と患い、家に閉じこもりがちだった。暖かさに誘われて、春の風を感じに行きたいものだ。篠山での取材途中、いつもと違う風を感じる場所がある。篠山市の北端、草山温泉に隣接する「モンゴルの里」。モンゴル出身のスーチンドロンさん(38)が2001年にオープンさせた。里には、ゲル(民族伝統的住居)が建ち並び、その中で過ごせば、草原の風が聞こえてきそうだ。モンゴルの音に魅せられて、3年前から民族楽器「馬頭琴」を題材にした絵本を大型絵本にして読み聞かせに使っているグループがある。現在、4小学校で朝のお話会で活動しており、他校からも続々と出演依頼があるという。3月20日、モンゴルの里で、モンゴル人演奏家による馬頭琴をバックに、同グループが「スーホの白い馬」を読み聞かせる。ゲルの中での馬頭琴の生演奏。そして、少年の馬への愛情を感動的に伝える読み聞かせ。楽しみな春のイベントだ。(坂井謙介)