来る秋

2007.01.30
未―コラム記者ノート

 モクセイの香りにそこかしこで出会う季節になった。残暑が長引いたが、半袖では夕方肌寒く感じるように。社内では「ノーネクタイ」の期間が終わり、男性がネクタイ着用を再開したが、まだ半袖と長袖の人が入り混じっている。 丹波の特産の一つ、マツタケの出具合が気になる。昨年の本紙をみると、もう紙面に登場している時期だが、今年の第一報はまだ入っていない。 マツタケ取りをして50年という男性に尋ねると、「今年は出るのが遅いと思い、まだ山に入っていない」とのこと。「日中の気温が22、23度より高いと暑すぎる」そうなので、ようやく「マツタケ温度」になってきたということか。 先日、大阪の友人が篠山に遊びに来た。三の丸広場の近くに咲いているヒガンバナを見つけ、「かっこいい!」と写真を撮るので、久しぶりに新鮮な気持ちでヒガンバナを見た。なるほど、隙のない造形的な形をしている。 雑学の知識はたくさんあっても、感動する気持ちが薄れては台なし。長く住んでいるからこそ、来る秋来る秋を新鮮な気持ちで迎えたい。季節の変わり目、風邪などひかないよう、体調管理にも気を付けながら。(徳舛 純)

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