今年は台風が次から次に日本列島を襲う。慣れることほど怖いことはない。今回もテレビのニュースなどで、各地の災害状況が流れてきたが、比較的災害から遠いと見られた、丹波地域にこれほどの被害をもたらすとは。今後の教訓にしなければなるまい。 1983年9月の台風10号の時に春日町で死者3人出して以来、死者を出した事は何にも増して残念で、痛ましい。99年9月の柏原、山南町を中心とした豪雨による大きな被害、その前は96年8月に篠山市で、家屋が土砂で押しつぶされたことは記憶に新しい。「行方不明」という情報に、気をもみながら過ごしたが、「無事でいて欲しい」との願いは届かなかった。 氷上郡は、11月から丹波市になるが、災害復旧をまず優先したい。現在の町でできることはして、新市に引き継ぎたい。今後も予想される台風に際しては進路や市町の広報に注意し、安全な場所への避難は早い目に。道路情報を見極め、外出は控えるなど用心を。河川エリアの地域は細心の注意をはらうことが必要。雨で地盤が緩んでいるところもあるので、警戒を怠らないようにしたい。(臼井 学)