誰でも使える「砦」

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 先月初旬、丹波市市島町の国道175号「竹田バイパス」を車で走っていると、道沿いに約60平方メートルほどの更地があった。「何ができるのかな」と思って、その日はそのまま通り過ぎたのだが、それから1カ月ほどして同じ場所を通ったとき驚いた。 そこには竹でできた柵で囲まれ、同じく竹の小屋が建っていたのだ。この1カ月の間に何があったのかと、そこで作業していた2人に話を聞いた。 2人のお名前は同地域の青木雄一さんと高橋勇さん。「地域のふれあいの場になれば」と、「青空市場 砦」という広場を整地し、材料を集め、自力で作ったということだった。 多くの人のふれあいが目的のため、野菜の直売やイベントなど、広場は誰でも好きなように使っていいそうだ。「たくさん計画はあるし、やるべきこともまだある」と2人は笑う。 ところで記事にするとき困ったのが「砦」の書き方。「店」ではないし、「施設」でもない。悩んだあげく「広場」としたが、それも今後どんな人がどう使うかで、大きく変わってくるだろう。入社して1年が過ぎたが、また楽しみな場所が増えた。(西澤健太郎)

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