新市名を考え直す会が各町で合併を可決した後の住民意識の電話アンケート調査を実施した。「丹波市」の支持は今も低いようだが、今回の調査では、市名以外の設問で「新市に期待が持てるか」の回答結果が興味深かった。 市に期待が持てるか持てないかの設問では、6町の中で柏原町だけが、期待が「持てる」が38.8%、「持てない」が37.5%と「持てる」が「持てない」を上回った。市に対して一番「期待薄」なのが氷上町。期待が「持てる」が15.3%で6町中最も低く、「持てない」が52.9%と最も高くなっている。 また、柏原、氷上を除く4町では「どちらでもない、分からない」が最多となっていて、特に山南、市島では共に4割以上と、高い数値を示している。これは、周辺部に住む人にとって、「市になってからの暮らしが今とどう変わるのか」という想像を、中心部に住む人より膨らませにくい、という一つの証ではないだろうか。 6町で合併に向けた調整がなされているが、支所や負担とサービスに関することなど、調整ができ次第情報を発信し、住民が合併後の生活に対してイメージを描けるようにしてもらいたい。(足立智和)