お盆の期間に氷上郡の現職町議(94人)に丹波市議選(定数30)への立候補の意向を尋ねたところ、「立候補を前向きに考えている」と回答した人は37人だった。 新市発足まであと2カ月でこの数字。多いと見るか少ないと見るか、判断は人それぞれだが、後援会の組織化など、具体的な動きを起こしている人はまだ少ないのが実状だ。 この傾向は、市長選になるとさらに強まる。町政を担っている六町長は、取材時点では踏み込んだ発言を控えた。また、他候補を擁立する動きもささやかれているが、表だった動きにはなっていない。「本当に選挙あるの?」そんな冗談を記者に投げかけてくる人もいるほど『静か』だ。 立候補者数が多ければ多いほど、表明が早ければ早いほど良い、などと言うつもりはない。しかし、合併という大変革をふまえた選挙にも関わらず、「水面下」での模索が続く状況は、いささか活気がないのではないか。 選挙は候補者が声を大きく上げ、姿を見せてこそ、有権者にも熱が伝わり、関心を呼び起こす。両選挙に立候補する人には、住民が一時も目を離せなくなるような熱い活動を期待している。(古西広祐)