氷上郡6町合併まであと50日にせまった。いろんな場所で合併についての話題が出るが、財政難など新市を取り巻く厳しい現状をふまえてか、景気のいい話を耳にすることは少ない。そんな状況なので、市島町の住民有志が10月31日に、独自の閉町イベントを開催する話を聞いたときは、うれしかった。 あるグループは、プロ奏者を招いての津軽三味線公演を主催。また別のグループは、新市が発足する「11月1日午前零時」に向けたカウントダウンイベントの準備を進めている。 カウントダウン企画に関わっている男性は、「じっと待ってて『市』になるのもさみしい。市島町には元気があるよ、というところを見せます」と意気込み、津軽三味線公演に携わる人は「『町の最後』に何かしたかった」と動機を話してくれた。 合併への思いはそれぞれあるが、自分が生まれ育ったまちへの温かい愛情は変わらない。その愛情が、6町の子どもである「丹波市」に注がれることを期待したい。久々に触れた、『景気のいい』ニュース。両イベントとも成功することを、心から願っている。(古西広祐)