丹波市議会に5つの会派が誕生した-、と書き始めてみたものの、なじみがない言葉なので今ひとつピンとこない。インターネットで検索すると、「会派とは何ぞや」を説明してくれている市会議員のホームページがいくつかあった。 まとめると、「市議会においては、国会の政党のようなもの」で、政策や考えが似ている人が自らの政策を議会で通すために集まったグループということらしい。 篠山市の担当記者に同市議会での会派活動をたずねると、「政策集団を目指しているが、まだ派閥色が残る」という答え。テーマをしぼって行政と具体的な政策論争をしていこうとする動きも徐々に始まっているが、二度の選挙を経た篠山市議会でも、まだ会派が成熟しているとは言えないようだ。 篠山市では、当初会派に所属していたものの、後に一人になった人もある。丹波市でも市の課題が見えてくるにつれ、会派の再編があり得るだろう。 グループに属するか個人で活動するか、政治スタイルは人それぞれ。新市議に等しく、そして本当に求められているのは、広大な市域をカバーできる発想力と行動力だ。(古西広祐)