氷上郡6町合併協議会の協議会運営小委員会を傍聴した。住民代表だけで作る「将来構想」「広報・啓発」の2小委員会と違って2人ずつ参加している町長、議長が積極的に発言した点は興味深かった。それにも増して、意見が衝突した場合でも、町長や議長に遠慮せず、積極的に自分の意見を述べる住民代表委員が素晴らしかった。意見をまとめるのは相当難しいと感じたが、「協議はこうあるべき」という思いを強く抱いた。 住民説明会を巡って、より細かい説明会(勉強会)を開けないかという意見が出た。しかし、「事務局は対応できるのか」という話になり、事務局の事務量が多いため時間が取れず、実現は難しいという方向に話が進んだのは残念だった。町長や議長が「氷上郡で一番大事な問題を議論しているのだから、必要なら事務局を増員してでも対応しよう」と提案すれば、違った展開もあったのではないだろうか。 ある住民代表が述べた「住民の意志を無視して是非を決めるのなら、こんなに悩まない。私たちは情報を得ているから判断できる。新市建設計画も委員なら想定できるが、一般の人は知らない」という言葉が印象的だった。 「知らない間、よく分からない内に決まっていた」を避けたい思いは私も同じ。どうやって知らせるか、我が身の問題として考えたい。(足立智和)