イノシシ

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 青垣町の大稗、小稗集落に大型イノシシが現れ、民家の扉を突き破って中にあるコメをあさるという被害が相次でいる。田畑が荒らされるケースは以前から頻発しており、社会問題化していたが、民家に押し入るとは何とも大胆な犯行だ。地元では「クマ並」「牛並」と言われており、「犬もこわがってよう吠えへん」とおそれられている。 扉を破られないまでも、侵入被害にあっている家は多々ある。しかも、一度だけでなく、度々侵入してくるのだという。車庫の中にとめていたオートバイの革製シートがキバでズタズタにされた人もあった。また、ある家では、戸が開かないように鍵をかけたら、突進されて戸を破られ、「コメより戸の修理代が高くついた」と嘆いておられた。家に押し入るくらいだから、当然田畑も荒らしたい放題荒らしている。植えたそばから食われるので、「野菜を作らない」という人もいた。被害は深刻だ。 これまでも駆除を試みたものの、ワナの近所まで来ている形跡はあるものの、かからない。地元猟師も「デカイということは、それだけ修羅場をくぐって経験を積んでいるはず」と気を引き締めている。 青垣町は現在有害鳥獣駆除を実施している。隣村の一村民として期間中に捕獲されることに加え、このイノシシの賢さが例外であることを願う。(足立智和)

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