しばらく前にテレビを見ていたら、紙のリサイクルについて特集している番組があった。古紙の正しい分別・回収方法や、リサイクル商品などを紹介し、「地球にやさしいくらし」を呼びかけていた。 紙のリサイクルは森林の伐採を抑え、ごみの減量にもつながり大事なことだと思う。ただ、紙に限らず“リサイクルは良い”という考えが普及し過ぎているような気がする。よく使われる3つの“R”の中では、リデュース(削減)、リユーズ(再利用)の順に環境への配慮が高いとされ、あえて批判的に言えば、手間と金のかかるリサイクル(再生)はもっとも程度が低い。 先日、マイバッグ持参を呼びかけるポスターを作り、市内のスーパーに掲示を依頼した今田中学校の生徒を取材した。総合学習でごみ問題を調べた彼らは、自分の周りを見つめ直し、ごみを減らすために何ができるか考えて、広く市民に呼びかけることを思いついたという。 篠山市では4月1日からリサイクルプラザが本格稼動を始める。ごみの処理能力も向上し、ペットボトルなど資源ごみの分別もより効率的に行われる。だからといってこれまでどおりの生活では、ごみは増えていく一方。せっかくの施設もすぐにパンクしてしまうだろう。中学生に指摘される前に、小さいことでも自分から行動を起こしていきたいものだ。 (坂本守啓)





















