この週末、都会から2つのグループが丹波に訪れた。いずれも神戸のNPO法人の企画。一つは、都会の子どもたちが農家と触れ合うことで、食べることを見つめ直そうとするもので、神戸の親子が市島町を訪れた。もう一つは、神戸で丹波産の朝市を橋渡ししていたが、購入者が生産現場を知ろうと、初めて丹波を訪れ、縦断した。 このNPOのスタッフは、丹波の人と都会の人とで構成される。都会のスタッフが外から見た丹波の魅力を見つけ、都会の人に楽しんでもらえるツアー内容を検討。また、丹波のスタッフが農家との調整をし、円滑なツアー進行やその主旨に合う企画を組み、内外両方の視点から企画している。 このNPOは、このような企画を一回きりのイベントに終わらせるのではなく、都会のスーパーや旅行会社と連携しツアーを実施するシステムとしてしっかり成り立たせようとしている点でも注目できる。 このようなツアーを重ねることで経済的発展にもつながるだろう。また、丹波の人と都会のファンが丹波の魅力を共有することで、のどかな景観を守るヒントにもなるのではないか。(坂井謙介)