医師の集約を

2007.02.02
未―コラム記者ノート

丹波地域の医療問題がインターネットのブログ(日記風サイト)で取り上げられている。「井関友伸のブログ」が、それ。井関氏は、埼玉県の城西大学経営学部助教授。地域医療・自治体病院の経営を中心に、全国の地方紙などから集めた医療ニュースについて、雑感をつづっている。 一月二十一日付けの「丹波地域の医療機能再編の問題2」では、「医療の再編を議論する場合、集約化する現場に十分な医療資源を確保してから行わなければ、現場は押し寄せる患者に対応できない」とし、柏原病院の産婦人科医を最低でも六人(現在は三人)、小児科医も大幅に増やさない限り、「集約化」の「議論をすべきではない」と断じている。 産科を柏原病院に集約する方向で検討を始めるとの丹波地域医療確保対策圏域会議の合意や、柏原赤十字病院が産科を三月末で廃止するという丹波新聞の記事を踏まえたものだ。 ブログの意見欄にあるように「集約」と言えば聞こえは良いが、事態は悪い方に進んだ。柏原赤十字病院で勤務する貴重な産婦人科医が去るのを見過ごすしかないのか。柏原病院で勤務願うことはできないのだろうか。(足立智和)

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