山南町谷川に来月、NPO運営のデイサービスセンターが開設する。運営母体は「とまり樹」で、女性3人がチームを組んでサービスを提供することに感銘を受けた。 看護師、ホームヘルパー、保健師とケアマネジャーの資格を持つ3人は、職場を通じて知り合ったという。「大きな施設では行き届いたケアが難しい」と感じ、思いきって自分たちで新しい小さな施設を作ることにしたそうだ。 40代、30代、20代と年齢はバラバラなのに、価値観を共有して力を発揮し合っている様子がとてもさわやか。同じ女性として思うのだが、女性だけで事業をするというのはおそらくなかなか難しい。3人はそれぞれが独立した精神の持ち主で、自分の役割をしっかり認識しているのではないだろうか。 施設、といっても家のリビングのような雰囲気。手作りの木製品がたくさん置いてあり、小さな心配りに心が和む。3人は取材中、「こちらも楽しくやらなくちゃね」と繰り返し言い、会話の中に笑いが絶えなかった。実際に運営が始まっても、今のすてきなハーモニーを忘れず、地域の『とまり樹』になってほしい。(徳舛 純)