日ごろの心構え

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 連日、耳を疑うようなニュースが報道されている。警察庁は14歳以上の少年にも凶悪犯罪の場合には公開捜査を適用すると決定した。賛否両論出ているが、そんなことまでしなければ治安を守れなくなった今の状況に、背筋が寒くなる思いだ。 のどかなところだと思っていた丹波地域も、犯罪の質が変わり、都市型化が進んでいる。篠山では今年、コンビニ強盗が2件発生。引ったくりも、篠山市と氷上郡合わせて8件も起きている。幸い命にかかわる凶悪事件は起きていないが凶器で脅したり、荒っぽい手口の犯行が増えているという。 警察は防犯意識を高めるよう呼びかけるが、どうしても「自分は大丈夫」と思いがち。しかし、いざ事が起こってからでは遅い。金融機関を対象にした強盗訓練を取材したが、抜き打ちで行われたにもかかわらず、とっさの判断でカラーボールを持って犯人役を追いかける職員もいて、日ごろの心構えが大切だと感じ入った。 今年も残り2週間余りとなったが、年の瀬を迎えるとさまざまな犯罪の多発化も予想される。気持ちよく新年を迎えるためにも、気を引き締めなければならない。(坂本守啓)

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