期待に応える

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 「丹波新聞はほかの新聞と同じこと書いてある」と、お叱りを受けることがある。「もっと頑張れ」という読者からの期待だと受け止めているが、確かに週2回の発行なので、『何々がありました』というような記事だとその翌日には掲載される日刊紙に、残念ながら速報性ではかなわない。 しかし、弊紙の方が地域のことが詳しく載っている、と言ってもらうこともある。「日刊紙はパッと見渡して、あぁこんなことがあったのかと思う。そしてその後に届く丹波新聞をじっくり読んで、内容を確かめている」と言ってくださる人もあった。 また、イベントや発表会などを、準備段階や練習風景などを記事として取り上げたとき、「載せてくれたおかげで反響があった」「たくさんの人が来場してくれた」などと喜んで下さることも。こちらとしては普通に記事を書いただけなので、感謝されると恐縮するのだが、何はともあれ喜んでもらえればうれしい。 ローカル新聞なので、読者との距離が一番近い分、全国紙なら取り上げられないような小さなことでも、紹介することができる。他紙には載っていない独自ニュースを増やすのはもちろん、同じネタでも視点を変え、掘り下げて読者の期待に応えなければと思う。『鵜の目鷹の目』を心がけたい。(坂本守啓)

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