世界中がW杯サッカーに盛り上がっている中、ズレているかもしれないが、プロ野球のことを書きたいと思う。先日春日町で開かれた「ウエスタンリーグ」、いわゆる2軍戦のことだ。 今年の対戦カードは、「サーパス対近鉄」。両チーム共にマスコミへの露出は少なく、試合前は、お客さんの入りに若干の不安を感じていたが、2000人の観客。「対阪神」だった昨年よりも少ないが、個人的には「上々の入り」に見えた。 試合は、結末が押しだし死球だったのはご愛敬として、一点を争う好ゲーム。豪快なホームランも飛び出す見せ場もあり、充分に満足できる内容だった。 後日関係者から、「登板のなかった近鉄の投手が『あんな大勢のお客さんの前で投げたかった』と残念がっていた」と聞いたが、あの白熱した試合ぶりを見ると、他の選手も同じの気持ちだったのでは、と思う。客席を埋めた観客が、選手たちを「ノせた」のだろう。 一軍に比べ、実力では下に位置する選手たちが繰り広げた好ゲームは、観客の熱い視線の産物。サッカーでも、地元サポーターの熱狂的な声援を受けるチームは、普段以上の力を発揮するという。この「サポーター効果」で、丹波を盛り上げるというのはどうだろう。みなさん、日本代表だけでなく丹波にも力を。地域を元気づける“声援”を各地であげませんか。(古西広祐)