丹波新聞社に研修と交流を兼ねて、わずか2週間の期間限定ではあるが出向してきた。私の『本籍』は同じ丹波の京都府綾部市のあやべ市民新聞社。創刊してまだ20年で、丹波新聞に比べ歴史が浅く、こちらの良い点は何でも学んで帰りたいとやってきた。 この10日余りで私が一番ありがたかったのは、いずれの取材先でも親切な応対をして頂いたこと。市島町在住で丹波新聞の長年の読者でもあるのだが、存じ上げなかった方や一度も行ったことがなかった施設や場所が氷上郡内だけでもいっぱい。勉強不足で冷や汗のかきっぱなしでもあった。「聞くは一時の恥」とばかり、初歩的なことからお尋ねすることとなったが、笑顔で丁寧に教えて頂いた。夕食準備の手を止めて辞書まで引いて下さった主婦の方、新たな取材先や記者として読んでおくべきだと図書の名を教えて下さった方もいらした。 ローカル新聞の社員は異動の機会がほとんどなく、短期間だったが今回は両者の社員にとっても良い刺激となったと思う。個人的にも自己啓発の場となり、同じ丹波在住・在勤の者として温かく受け入れて下さった方々に感謝したい。(片瀬泰彦)