「寒暖」講話

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 「今年の冬は暖かいな」と油断していたら、ここのところの冷え込みである。鼻はぐずつくし、やや熱っぽいしと、危うく風邪を引くところだった。「“厄神さん”の時期がくると冷え込む」というジンクスは今年も健在だったようだ。 寒さが苦手なため冬は好きではなかったが、先日取材した人から「丹波は四季の変化がはっきりして良いですね」と言われ、少し思い直した。たしかに、夏のカンカン照りの中で飲む、冷えたジュースは最高だ。季節の特徴に文句を言えるのも、豊かな自然の中で暮らしている者の“特権”なのかもしれない。 冷え込みも、過ぎれば災害になるが、この程度ならまだ大目に見ることができる。眉をひそめて冬将軍相手にグチるのは少し控えて、空元気でもいいから「これでこそ冬だよね」とでも言ってみようか。気持ち一つで、案外楽しく過ごせるかもしれない。 さて、冬の風物詩・厄除大祭が各地で始まる今日(17日)、地球の反対側アメリカのソルトレーク冬季五輪では、篠山市の田村直也選手が、スピードスケート・ショートトラック千メートルの準々決勝に挑む。昨年のW杯で優勝を飾った種目だけに、自然とメダルへの期待も高まる。寒さが苦手な身ではあるが、およばずながら声援をおくりたい。ファイト!(古西広祐)

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