医療フォーラムに寄せて

2007.05.22
未―コラム記者ノート

 数年前まで「総合病院」と呼ばれた、県立柏原、柏原赤十字、兵庫医大篠山の3病院が、存続の瀬戸際に立たされています。心疾患は再び「不治の病」となり、小児科、産科が、地域からなくなりそうな状況を迎えています。 今回のフォーラムは、病院や医療を取り巻く現状を紹介し、地域医療を再生させるために何が必要かを探ることを目的にしています。上田康夫柏原病院副院長には、実体験を交えた現場からの報告を、自治体病院を中心とする病院経営研究の第一人者の伊関友伸城西大学准教授には、参考になる情報の提供や提言をお願いしています。 フォーラムが、医師と市民の心を結ぶきっかけになれば、と願っています。医師が患者の病状を理解しようとつとめるように、患者も医師のこと、医療のことを知ろうと努力する地域でなければ、医療崩壊を食い止めることはできないでしょう。知れば、人は分かり合えるし、許し合える。 最高の講師を2人もお招きすることができました。丹波の地域医療の「これから」を、一緒に考えましょう。再生の鍵は、私たち市民が握っています。6月16日、来場をお待ちしています。 (足立智和)

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