黒枝豆解禁日

2007.10.06
未―コラム記者ノート

 丹波地域の秋本番、人気の高い丹波黒枝豆も旬の時期を迎えた。篠山市では昨年初めて丹波黒(本黒)の「販売解禁日」が設けられ、昨年、今年とも10月5日だった。 とはいえ、「解禁日」までに店頭に並んでいるのがニセモノというわけではない。7月下旬から「早生系」の出荷が始まり、6種類ほどが順次収穫期を迎える。 こうした状況をみると、市などが作っている「丹波篠山黒枝豆10・5販売解禁日」のノボリ旗は、本黒のみの販売解禁日であることが分かりにくく、早生は認めていないような印象を受ける。もう少し別の表現もあったのではないだろうか。 解禁日について取材していると、「本当は20日ごろが一番おいしい」とある農家から聞いた。解禁日は他産地や早生のものと区別し、篠山ブランドを高めるために戦略的に決められた。足並みをそろえてPRするには効果があると思うが、前日まではおいしくないというものでもないし、この日から収穫が終わるまでいつも同じ味というわけではない。枝豆の顔で食べごろが分かるようになりたいものだ。来年は育ててみようかな。(徳舛 純)

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