実りの秋

2007.11.29
未―コラム記者ノート

 10月から11月にかけて、丹波地域の各地では旬の味覚や地域の歴史・文化を掘り起こすさまざまなイベントが繰り広げられた。 丹波、篠山両市ともに合併以降、市の施策もあって小学校区を中心とした地域を見直す動きが活発化している。地域外からの集客をねらったイベントも多く、住民パワーに圧倒される。 しかし、多くの地域が好シーズンの秋をねらって開催するため、日程が重なるのが残念だ。多い日には5つ、6つも重なっている日もあった。 今後は地域間の連携に期待したい。イベントマップのようなものをつくり、たくさんのイベントの中から「今日はここと、ここをのぞいてみよう」というような、観光客が好みに応じて選択できるような仕組みができないか。相乗効果につなげる工夫があれば、観光客にとってはありがたい。 あるイベントでバザーをしていた自治会長の言葉が印象に残る。「物を売ることは地域づくりではない。ここから本当の地域づくりにつなげたい」。それぞれがさらに一歩踏み込んだ内容になり、点から線へとつながれば、地域にとって、実りの秋となる。(芦田安生)

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